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財団法人郷学研修所 安岡正篤記念館
理事長 安岡正泰
新しい年の幕開けを迎えました。
本年は、日本の国家としても郷学研修所としても、大きな課題に取り組まなければなりません。一つは、昨年を振り返ってみて日本は内憂外患交ごも到る状況にあることです。現政権の施策が国内的には多くの国民の期待を裏切っていること。国際的にも外交の稚拙などで国益は守れるのか、国民にとって不信・不安感は増すばかりでまさに海図無き航海といえます。この混乱の中にあって今、私たちの為すべきことは、日本の進むべき道を究明して、一人の力は微力であろうとも、分に応じて一燈を点じ、一隅を照らす信念をもって献身する努力を継続することでありましょう。
次は、郷学研修所の今後についてであります。このたびの法改正により新しい公益法人に移行しなければ税制上の優遇措置が受けられなくなります。従来の公益法人は、公益性を失っていた法人が税制上のメリットを受けていた事実があったことなどが今次改正の理由とされております。新制度の認定を受けるためには厳しい基準を満たさなければなりません。例えば公益目的基準比率が五十パーセント以上、経理的基礎及び技術的能力を有する、法人関係者に特別の利益を与えないものであることなどであり、また理事・評議員の選出方法、評議員会の権限強化、さらに理事会・評議員会には委任状は認められず本人の出席が必要になります。
伝統ある郷学研修所の今後を考えた場合、どうしても新制度の認定を受けなければなりません。この一年は郷学研修所として教学の振興と普及に一層務めると同時に新しい公益法人に生まれ変わるための努力を積み重ねる所存であります。
何卒会員皆様方のご理解をお願い申し上げます。
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