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この研修会は、同人諸君が文字通り、洗心、心を洗ひ、滌生、生命をすすぐ集りである。穢国・悪世に住むと、その汚染を受けて、吾々の生活そのものがよごれる。これは獨り心がけをよくしても、免れ得ない。それで絶へず生きることそのものを洗ひ、きれいにする必要がある。
片々たる時局の情報や、とりとめのない宣伝のくり返しで、吾々の生活は生理的にも、更に進んで精神的にも汚染される。吾々は人間を、人生そのものを、きれいにしなければならない。
先ず第一に初心にかへる。始に反つて、無心に反省をし、勉強することが大事である。単なる知識や雑識から解脱して自省すると、吾々は何も分かってゐないことが分る。これは非常な反省であり、解脱である。我々は因襲になじんで、初心を失つてゐる。始に反ることは汚染されない昔に立ちかへることである。本当に始に反ると、吾々は何にも分ってゐないのだといふことがだんだん分る。斯う気のつくことが、何か一つ分り出したといふことで、これは何よりもたのしいことである。
(昭和51年9月)
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